GV4D ← アプリに戻る

熱気球競技サポートアプリ

GV4Dの画面を、
ひとつずつ読み解く。

GV4Dは熱気球競技のパイロットとクルーが、会場の地図・ゴール・仲間の位置をリアルタイムに確認するためのアプリです。実際の画面に付けた丸数字を手がかりに、機能とサーバーのしくみを解説します。

①

この解説の読み方:各章の画面には①②③…の丸数字が振ってあります。同じ数字が右側(スマホでは下側)の説明カードに対応しているので、画面と説明を見比べながら読んでください。

01 / 07

地図画面の見方

起動して最初に表示される、競技会場の地図画面です。会場の切り替えから禁止区域の表示まで、この画面だけで一通りの操作ができます。

GV4Dの地図画面に①〜⑥の注釈を付けたスクリーンショット
1

サイドパネルを開く

会場・地図の選択、表示設定などのメニューを開きます。

2

表示モードの切替

パイロット/クルー/観戦は、見た目を切り替える表示モードです(会場の選択は①のサイドパネルから行います)。

パイロットモードは一般には開放していません(誤操作防止のための専用パスワードが必要)。地上のクルーや観戦者は、通常「クルー」または「観戦」モードを使ってください。
3

右上のショートカット

電子コンパス(磁北・真北)、パイバル計測、計測ツール(直線・円・面積)にすぐアクセスできます。

電子コンパスとパイバル計測はクルーモードのときだけ表示されます。
4

地図操作ボタン

拡大・縮小、北を上に戻す、地図の切替、ライブ受信の確認、3D⇔2D切替、自機位置への移動、視点の調整。

3Dに切り替えると、禁止区域(PZ)が高さを持った円筒として立ち上がって見えます。
5

地図上の表示

PZ=禁止区域(気球が入ってはいけない空域)。送電線・幹線道路は黄色、鉄道は破線で表示。CLPは共通発航点です。

PZ=Prohibited Zone。CLP=Common Launch Point、みんなが同じ場所から飛び立つスタート地点のことです。
6

下部の情報

ゴールの前後切替、高度カラースケール、操作パネルのつまみ、地図データの版数と更新日時。

02 / 07

ゴールリストの使い方

競技中に宣言したゴールを地図上で確認し、方位・距離を見ながら気球を進める画面です。

ゴールリスト画面に①〜⑤の注釈を付けたスクリーンショット
1

ゴールマーカー

青丸=宣言したゴール。赤い輪=現在選択中のゴールです。

2

他機マーカー

ライブ受信中の、ほかの端末の位置と名前を表示します。

3

方位線

選択中のゴールまでの方位・距離を表示します。

方位は北を0°として時計回りに測った角度。255°なら「南西よりやや西寄り」の方向です。
4

ゴール一覧カード

▲▼で前後のゴールに切替。番号入力/線を表示/全部消す。各行では距離・方位・座標の確認、設定高度の入力、×での削除ができます。

5

状態メッセージ

いま地図をタップすると何が起きるか(現在有効なタップ操作モード)を案内します。

03 / 07

接続と送信

仲間の位置をリアルタイムに受け取り、自分の位置を送信するための設定画面です。

接続と送信ダイアログに①〜④の注釈を付けたスクリーンショット
1

ライブ接続設定

プロトコルと接続先URLを設定。「接続」「切断」ボタンでオン・オフします。

ここで押す「接続」の相手が、後半の章で説明する「GV Bridge」(本家サーバーへの中継アダプター)です。
2

受信中の端末一覧

表示チェック・色・名前・高度を端末ごとに確認。「保存」で個別に上書き保存できます。

3

自機位置の送信設定

送信名、位置ソース(この端末のGPSなど)を設定し、送信間隔(秒)を指定します。

4

地図追従・送信開始

地図を追従させる対象を選択し、「送信開始」でブロードキャストを開始します。

04 / 07

3D表示の設定

地図右上の表示アイコンから開く「表示」設定には、高度を立体的に確認するための項目がまとまっています。

3D表示中の地図に①〜③の注釈を付けたスクリーンショット
1

DUMMY-1(3Dの航跡)

高度によって色と高さが変わる、テスト用の航跡です。実際のフライトでは自機・他機の航跡がこう見えます。

2

PZ6(禁止区域の円筒)

禁止区域の上限高度が、そのまま円筒の高さになります。地図上の丸い輪の内側が、実際の禁止区域の範囲です。

3

3D⇔2Dボタン

ボタンの表示は「押すと切り替わる先」を示すので、「2D」と出ているときは今は3D表示中です。

3D表示 と 高さの強調

「3D表示」をオンにすると、ゴール・PZ・NOTAM(BluePZ)・航跡などの高度データが地図の上に立体的に浮かび上がります。実際の高度差はそのままだと地図上でとても小さく見えてしまうため、「高さの強調(誇張倍率)」スライダー(1〜30倍、既定10倍)で見やすく拡大できます。

視点を寝かせる と 航跡を滑らかに表示

カメラの傾きを0°(真上から)〜89°(ほぼ真横から)に調整でき、寝かせるほど高さの違いが直感的にわかります。「航跡を滑らかに表示」をオンにすると、高度の変化が階段状ではなく滑らかな線で描かれます。

鉛直断面ビュー(真横から見る)

3Dの斜め視点は遠近感がつくため、「あと何ft余裕があるか」を正確に読み取るのには向きません。地図の中心を通る鉛直な面で切った「鉛直断面ビュー」なら、高度を縦軸の目盛りでそのまま読み取れます。「表示」設定の「鉛直断面ビュー(真横から見る)」ボタンから開けます。

05 / 07

タスクプランナー(LRN / 3DT / APT)

AXMER 15章の課題(LRN・3DT・APTなど)向けに、風のデータをもとに飛行ルートを計画・確認する機能です。パネルの「フライト前後に使うメニュー」内、「タスク」からまとめて開けます。

ウィンドプロファイラ/パイバル計測

高度ごとの風向・風速を、パイバル(係留気球の紐の角度から風を推定する計測)や自機の航跡から組み立てて表示します。パイバル計測は地図右上のアイコンから、クルーモードで使えます。

APT(高度プロファイルタスク)

横軸を電子マークからの経過時間、縦軸を高度にとり、規定の帯(内側2倍/外側1倍)に自機がどれだけ入っているかを確認できます。

LRN / 3DT 戦略プランナー

風プロファイルと課題の設定(開始点、時間制限、高度帯、上昇・降下速度など)から、狙いの飛行ルートを提案します。LRN(時間切り/周回開始)と3DT(円環)の3モードに対応。開始点は数値入力のほか、地図をタップ&ドラッグして指定することもできます。

あくまで計画の補助です。実際の結果は、当日の風・操縦・マークのタイミング次第です。

06 / 07

地図データとソフトの更新

電波が弱い会場での使い方や、地図の重ね合わせ、アプリ自体の更新確認など、運用まわりの機能です。

オフライン地図のダウンロードと設定に①②の注釈を付けたスクリーンショット
1

オフライン地図

会場ぶんの地図データを事前にダウンロードしておけます。電波が弱い競技地でも地図が表示できます(Wi-Fi環境での取得推奨、数十MB)。

2

表示・座標の設定

時刻表示(JSTなど)や地図の配色、東距/北距5桁表記(ゾーン境目付近の会場向け)を設定できます。

競技地図を重ねるチェックボックスに①の注釈を付けたスクリーンショット 競技地図を実際に重ねた状態の地図画面
1

競技地図を重ねる

配布された実際の競技地図(紙の地図)を透かして重ねます。「不透明度」で透け具合を調整(既定75%)。

下の画像が実際に重ねた状態。KROSNO市街・PZ4・CLPなど、競技地図の内容がそのまま地図上に表示されます。

更新を確認ボタンと版の表示に①の注釈を付けたスクリーンショット
1

更新を確認・版

新しい版が出ていないか手動で確認できます。「版」には今動いているビルドの日時が表示されます。

07 / 07

サーバーのしくみ(GV Bridge)

「接続」ボタンを押すと裏側で何が起きているのか、仕組みをかみ砕いて説明します。

本家サーバーとGV Bridgeは別物

熱気球の位置情報を仲間内で共有する仕組みは、GV4Dより前から存在します。パソコン用の既存ソフト「GoalView」や、新しいシステム「TaskView」は、今までどおり本家サーバーという1つの共有サーバーに直接つながっています。GV Bridgeは本家サーバーそのものではなく、GV4Dが本家サーバーに出入りするための中継アダプターです。会場にいる全員(パイロット・クルー・観戦、そしてPC側のGoalView・TaskViewも)が最終的につながっている先は、この同じ1つの本家サーバーです。

既存のPCソフト GoalView / TaskView 本家サーバー balloon.matrix.jp 全員の位置情報の本体 GV Bridge 中継アダプター GV4D あなたの 端末 直接HTTP接続 代理アクセス HTTPS GV Bridgeは本家サーバーを置き換えない。GV4Dのために横に足された中継役
既存のGoalViewや、新しいシステムのTaskViewは今までどおり本家サーバー(balloon.matrix.jp)に直接つながっています。ブラウザで動くGV4Dだけは直接つながれないため、GV Bridgeという中継アダプターを経由して、同じ本家サーバーの位置情報にアクセスしています。

本家サーバーって何?

GV4Dより前から、熱気球の位置情報を仲間内で共有するために使われてきた既存の共有サーバーです。パソコン用の「GoalView」や、新しいシステムの「TaskView」は今までどおりここに直接つながっています。位置情報の本体はここにあります。

なぜ直接つなげない?

本家サーバーは、昔ながらのやり方(暗号化なしのHTTP、ブラウザ向けの許可設定なし)で動いています。ブラウザで動くGV4Dは、セキュリティ上の理由でそのままでは接続できません。GV Bridgeが暗号化と許可を肩代わりすることで、GV4Dも同じデータへアクセスできます。

SSEって何?

Server-Sent Eventsの略。「新しい情報ある?」と何度も聞き直す代わりに、GV BridgeとGV4Dがつながりっぱなしにして、更新があった瞬間にすぐ届けてもらう仕組みです。

VPSって何?

Virtual Private Serverの略。インターネット上に借りている、24時間つけっぱなしの専用パソコンのようなものです。GV Bridgeはここで常に動いています。

合言葉(パスフレーズ)

GV Bridgeに入る前に、合言葉の入力を求められます。誰でも自由に出入りできてしまわないための簡単な鍵で、大会ごとに開発者から配信されます。

データはどうなる?

GV Bridge自身は位置・航跡・マーク点をメモリ上に一時的に中継するだけで、ディスクには保存されません。過去のログを見返せるアーカイブは本家サーバー側の機能で、GV4Dの「過去ログを読み込む」はそれを読みに行きます。氏名などの個人情報はやり取りされず、端末IDは自己申告の名前(例:GVTEST02)です。

本家サーバー
GV4Dより前からある既存の共有サーバー(balloon.matrix.jp)。PC用のGoalView・TaskViewはここに直接つながります。
GV Bridge
本家サーバーそのものではなく、GV4Dが本家サーバーへアクセスするための中継アダプター。
PWA
ホーム画面に追加できる、アプリのように動くWebサイト。GV4D本体はこの形で作られています。
PZ / SA
Prohibited Zone(禁止区域)/Sensitive Area(配慮が必要な区域)。地図上に色分けで表示されます。
NOTAM
Notice to Airmen。飛行に関する注意・制限のお知らせ。高度制限区域(BluePZなど)はこの仕組みで表示します。
CLP
Common Launch Point。競技者みんなが同じ場所から飛び立つ共通発航点。
LRN / 3DT / APT
AXMER 15章の課題種別。Land Run、3D Shape Task、Altitude Profile Taskの略。
HTTPS
通信を暗号化する仕組み。はがきではなく封筒に入れて送るイメージです。
オフライン地図
電波が弱い会場でも使えるよう、地図データを事前に端末へダウンロードしておく機能。